TapMouseをインストールしたiOSデバイスでマウス操作を行うためには、iOSデバイスとパソコンの間でWi-Fiネットワークを通して通信ができる必要があります。
iOSデバイスとパソコンとの間でうまく接続することができない場合は、Wi-Fi通信ができる状態にあるか確認してみてください。
また、このソフトウェアは独自のネットワーク通信を行うため、ウイルス対策ソフトが反応する場合があります。
パソコンのウイルス対策ソフトやファイアウォールの設定で通信がブロックされていないか確認してください。

家庭内で無線LANネットワークを構築している場合

家庭内に無線LANルーターやブロードバンドルーターを使用したWi-Fiネットワークがある場合は、ネットワークが問題になる可能性は低いと思います。
iOSデバイスもパソコンもインターネットには接続できるのに、2つの間での通信がうまくいかないという場合は、無線LANルーターの「ネットワーク分離」機能が有効になっている場合があります(メーカーによって用語が異なる場合があります)。
これは主にセキュリティ向上を目的として、無線LANルーターに接続したデバイスに対してインターネット向けのデータ通信のみ有効にし、ルーターへ接続しているデバイス間の通信を禁止する機能です。
この機能が有効になっている場合、このWi-Fiネットワークでは本ソフトウェアを使用できないということになりますので、リスクを理解した上でこの機能を無効にするか他の接続方法を検討してください。

公衆無線LANを使用している場合

公衆無線LANでは通常アクセスポイントに接続している機器間の通信を遮断してます。そのためiOSデバイスとパソコンを共に公衆無線LANに接続していても、本ソフトウェアは使用できません。
仮に使える場合でも、第三者に通信データがみられる状態にあり、また本来の公衆無線LANの設置意図とは異なる利用方法であると考えられるため、公衆無線LAN上で本アプリケーションを使用することはお勧めしません。アドホック接続等の他の接続方法による2点間の通信を検討してください。

アドホック接続する

無線LANルーター等、iOSデバイスをネットワークに接続する機器がない場合、パソコンに無線LAN機能があれば直接ネットワーク接続することができます。
アドホック接続についてはこちらを参考にしてください。

iPhoneのインターネット共有機能を有効にしパソコンを接続する

確認できていませんが、インターネット共有機能が利用可能なiPhoneで使用する場合、iPhoneのインターネット共有機能を有効にし、パソコンをiPhoneにネットワーク接続することで本ソフトウェアは使用できると思います。

セキュリティの重要な警告への対応

最初に実行した際に、Windowsセキュリティの重要な警告というダイアログが出ることがあります。このときプライベートネットワークでのアクセスの許可(またはブロックの解除)を行ってください。キャンセル(またはブロック)を選択すると、iOSデバイスの検出に支障が出ます。
しかし、ファイアウォールでブロックされた状態でもiOSデバイスの検出手順に一定の制限がある以外は使用可能なようです。この制限については関連する項目にて説明します。

補足

本ソフトウェアはIPv4のUDPソケットで通信を行います。そのためパソコンのプロトコル設定をIPv6のみ有効にしている場合、本ソフトウェアは使用できません。本ソフトウェアを使用するためにはIPv4を有効にしてください。
また、通信相手の機器を検索するためにブロードキャストパケットを使用しているため同じネットワーク内にある必要があります。そのため2点間の通信にルータやゲートウェイを経由する必要があるような環境での使用はできません。