SL9821

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スクリーンショットなどです。手元にあるOSや今でも入手可能なOSなんかをいろいろ入れてみました。新しくOSを入れるたびに新たなバグが出て動かなくていろいろとデバッグが必要だったので、こちらで動作確認できていないOSはここで動くことを示したものより古くても動かないかもしれません。

MS-DOS 5.0A-H

普通にインストールできます。インストールで特に困ることはないと思います。

コピープロテクトのかかったフロッピーディスクを使用するゲームは動きませんが、CD-ROM版でフロッピーディスクのチェックがないゲームは動きます。
下の英雄伝説IV 朱紅い雫やBRANDISH VT、元々プロテクトがかかっていないディスクステーションの魔導物語 道草異聞などは動作しました。

スクリーンショットはありませんがMS-DOS 6.2も特に問題なく動作します。

Windows 3.1

普通にハードディスクにインストールできます。インストールで特に困ることはないと思います。

かなり以前のものですが、YouTubeにアップロードしているMS-DOSからWindows3.1をインストールする動画です。
マウスカーソルの動きがぎこちないのは録画中コマ送り状態のプレビュー画面を見ながら操作しているためです。
これをアップロードしたのは2015年の12月31日で、遅くとも1、2ヶ月後にはソースも含めてリリースできるだろうと思ってアップロードしたのですが、細々とした修正などをしているうちに半年以上たってしまいました。よく見たらこの頃はゲームパッドの対応はしていませんね。

Windows 98

ここからはスペックの関係で実機では動作させられない領域です。

インストールはセットアップ中特に問題は起きないですが、ホストコンピュータの性能が低いと最初の性能チェックで引っかかってしまうので、セットアッププログラムは「/nm」オプションを追加して起動した方がいいと思います。それと、Windows98はCPUの最低スペックが486DX-66MHzでコプロセッサ内蔵CPUのため、エミュレータでもコプロセッサは使用するようにしてください。前述のオプションでコプロセッサがなくてもインストールは出来ますが、Windows上で動くプログラムにはコプロセッサがあることが前提で作られているものもあります。

インストール後の問題としては、まずWav再生時に音切れがひどいです。正しい対応なのかはよくわかりませんが、これを回避するには下の画面のようにオーディオ再生のアクセラレータを「なし」にすることで一応解消します。(その代わりパフォーマンスは落ちるものと思われます。)

それと、CD-ROMをMS-DOSのNECCD.SYS+MSCDEX.EXEではなく、Windows上のドライバで認識させたい場合は以下の手順で行います。
1. CD-ROMドライブを認識している状態でWindows98のインストールディスクから「win98n\base5.cab」をエミュレータ上のハードディスクにコピーします。
2. CONFIG.SYSのNECCD.SYSを登録している行をコメントにします。
3. AUTOEXEC.BATのMSCDEX.EXEを実行している行をコメントにします。
4. Windows98を再起動し、ハードウェアの追加で、SCSIデバイスのうちNECのPC-9801-55/Lが書かれたドライバを選択します。
5. ファイルを要求されたら1.でハードディスクにコピーしたbase5.cabを選択します。

6. デバイスドライバの警告マークがとれない場合は、DMAのチャンネル番号とIRQ番号を確認してください。IRQ番号はソフトウェアディップスイッチの0,1,2がそれぞれIRQ3,IRQ5,IRQ6を指しています。

VGA256色では実際のところたいしたことは出来ませんが、この解像度、色数で動作するゲームは一応動くと思います。(速度が遅いことを我慢できれば)
下の画面は英雄伝説V 海の檻歌、エンディングのちょっと前です。BGMはPCMだと負荷が高くMIDIだと音が寂しいという...悩ましいところです

Windows 2000

Windows2000ははっきり言ってあまり入れる意味はありません。ただでさえ狭い画面のうえにSCSI/CD-ROM、サウンドが動きません。元々ネットワークカードもサポートしていないのでインストールしても何もすることがない感じです(私の場合はエミュレータのデバッグの目的があったのでそれなりに意味はありましたが)。
どうしてもインストールしてみたいという場合は、Windows98などからのアップグレードインストールの途中、再起動後にCD-ROMドライブが見えなくなるため、セットアップのオプションでインストールに必要なファイルをすべてハードディスクへコピーするようにしておく必要があります。そのため最低でも2GB位のハードディスクイメージが必要になってくると思います。そこだけ注意すれば時間はかかりますがインストールは出来ると思います。

FreeBSD4.5r(+4.11r 98bin)

私は普段LinuxやBSDは使わないのですが(と書こうと思ったけどOSXは使ってた)、何かほかに動かせそうなものはないかといろいろ探していたらFreeBSD(98)があったので動くようにしてみました(やはり最初はエミュレータのバグで動かなかった)。これもWindows2000同様動くというだけで使い道はありません。この辺が動くようだとネットワークカードのエミュレーションが出来たらいいなと思ってしまいます(まあ、知識も情報もないですが)。
参考までにインストールの方法は以下の通りです。
1. 準備するのはまず2つのCD-ROMイメージで、一つはFreeBSDのOld-achiveから(FreeBSD-Archive/old-releases/i386/ISO-IMAGES/4.5/)にある4.5-install.iso、もう一つは少し面倒でFreeBSD(98) 4.11R-Rev01のUFS-imageの4.11-230.ufsを入手し、この中にあるファイルでISOファイルを作成します。
2. 4.11-230.ufsの展開をWindowsで行う方法は知らないので私はDebianで行いました。UFSファイルをマウントするには「mount -t ufs -r -o ufstype=44bsd 4.11-230.ufs /mnt/ufs」、UFSの内容が読めたら、その中身すべてをアーカイブマネージャでisoファイルに格納、という方法をとりました。
3. このほかにFreeBSD(98)4.5rのブートに必要なフロッピーディスクイメージが必要になります。私が探した限りではインターネット上ではftpサイト1か所しか見つかりませんでした。「ftp://ftp.nagaokaut.ac.jp/pub/FreeBSD-PC98/dists/4.5-RELEASE/」のサイトのfloppy98の下にあるにある、kern.flpとmfsroot.flp(いずれもサイズが1.2MBのもの)をダウンロードしておきます。このファイルはそのままフロッピーディスクイメージとして使用できます。
4. ハードディスクのイメージは2G程度は必要と思います。CD-ROMドライブに4.5-install.iso、フロッピーディスクドライブにkern.flpをセットして、エミュレータを立ち上げます。
5. 後は手順に従ってセットアップを進めていくだけですが、注意点としてはPC98用のXFree86のセットアップユーティリティを追加すること、途中で98binが見つからないと警告を受けるので、そのときにCD-ROMを2.で作成したISOファイルに入れ替えてセットアップを継続する必要があることです。
6. XwindowはPEGCで表示可能ですが、startxを実行してもエラーで立ち上がりません。対応周波数の範囲がデフォルトのままだとうまく動かないので(この辺がエミュレータの再現性が低い故の問題なのかはわかりません)、対応周波数の範囲を広げる必要があります。

周波数の問題でXwindowsの起動に失敗する場合、/etc/XF86Configのsection "Minotor"のHorizSyncとVertRefreshの値の範囲を、下のスクリーンショットの範囲にするととりあえずは表示されます。

おまけ

おまけです。スクリーンショットを撮ったときはまだ完成度が低く、バックの開発環境には例外発生のログが出力されています(さすがに今は直してあります)。
UIで出来ることがWindows用に比べてまだ少ないですが、エミュレータ本体はほぼ同程度の完成度で動作します。